楽器店に行くと様々なタイプのギターが所狭しと並んでいる。
近年は女性やビギナー、子供にも使いやすいコンパクトなモデルもよく見かける。
それらの中には、単にサイズが小さいというだけではなく、アウトドアや旅行に携帯できることを前提にデザインされたモデルもあり、アメリカには「トラベラー・ギター」というその専門メーカーもある。

小型ギターやパーラー・ギターのラインナップが現在のように充実したのは近年のことだが、実は小型ギターの歴史は意外に古い。
マーティン社では100年以上前から「5-18」(1919年~)「2-17」(1910年~)「1-17」(1906年~)など極めてコンパクトなモデルを数多く生産していた(マーティン・ドレッドノトが誕生したのは1933年。
それ以前は、基本的に小型のモデルがスタンダードだった)。
5-18など特にボディが小さくスケールの短い製品は、主に子供や女性を対象に販売されたようたが、小型だから安いとか、チープに作られることはなく、他のモデルと変わらないクオリティで製作されていた。

小型ギターには持ち運びが可能な極めてコンパクトな製品もあるが、それらは携帯することだけが製品コンセプトなのだろうか?
リビングでくつろぎながらアコースティックを弾く場合、ドレッドノートやジャンボはその大きさゆえやや持て余すことがある。
特にソファーに腰を下ろしている場合など、コンパクなサイズ感は実に魅力的だ。
近年「パーラー・ギター」と呼ばれる小型アコースティックのセールスが好調なのも、手軽に弾けるリビング・ギターとしての需要を反映しているようだ。
楽器のクオリティだけを考えると、大型モデルの迫力のあるサウンドは実に素晴らしい。
しかし、リビングでテレビを見ながら弾く時に、迫力のあるサウンドより取り回しの良いサイズの製品に手が伸びるのではないだろうか?

一昔前の携帯ギターというと、マーティンのバックパッカーに代表されるような携帯を大前提とした利便性最優先の製品が多かった。
しかし近年は、サウンド面や弾き心地をより考慮した製品も多くなり、エレクトリック仕様のモデルも人気がある。
小型ギター専門のトラベラー・ギターでは、最もベーシックなエレクトリック・モデル「Ultra-Light」シリーズから、より自然な弾き心地を実現した「Pro-Series Standard」、さらにトラディョナルなモデルを意識したニューモデル「LTD EC-1」、アコースティック・ギターの味わいを大切にした「Redland Concert」など、エレクトリック・ベースも含め様々なモデルをラインナップしている。

Ultra-Light

Ultra-Light Acousticは、ブラック・ウォルナット・フィンガーボードを採用したピエゾ・ピックアップ内蔵のトラベルギターです。

Pro-Series Standard

Pro-Series Standard, Matte Blackは、メイプル材を用いたネック一体型ボディーを採用したモデルです。

LTD EC-1

トラベラー・ギターの特徴であるコンパクトさや軽量さを軸にLTDのデザインやコンセプトを投入して開発したモデルです。

Redlands Concert

ポータビリティーを高めたコンパクト・サイズでありながら、音質と演奏性も重視したデザインを実現しています。


携帯用ギターとしてはもちろんのこと、リビング・ギター、ヘッドフォン・アンプを活かした自宅練習用エレクトリック・ギター、さらにはレコーディングやセッションでも使用できる多機能なギターとして、様々なシチュエーションに対応する様々なギターが揃っている。
TPOにあわせた使い方ができるコンパクトなギター、家に1本あるとちょっと嬉しいかも…。

Traveler Guitar

Travelcaster Deluxe, Gloss White

これ以上削るところが無いほどにコンパクトなエレクトリック・ギターのTravelcaster Deluxeは、伝統的なボディー・スタイルを発展させ、ポータビリティーを高めた全長857mmの小ささを実現しています。