バンドのライブが終わり、熱い気持ちのまますぐ打ち上げに…といきたいところだが、その前に頑張ってくれたギターのクリーニングを忘れずに行っているだろうか? 丁寧なクリーニングは帰宅してからゆっくりと行えば良いが、せめてネックと指板、ボディを簡単に拭いてからケースにしまうことだけは忘れないで欲しい。

ネックやボディに汗が付着した状態でケースに収めると、ケースの内部に湿気が溜り、いろいろなトラブルの要因になりやすい。
弦や金属パーツがサビたり本体の汚れが取れにくくなることは言うまでもないが、ネックの反りやガリノイズの要因にもなる。
また、アコースティック・ギターやウクレレ等は、ボディの内側が塗装されていないため、ボディ材が湿気を吸収することで生音が変化したり、さらにはボディ材の変形や木部のクラック、ブレイシングの剥がれを引き起こす要因にもなる。
またラッカー塗装の製品は、特に夏場汗が付いたまま放置すると塗面の白濁や塗料がゆるく軟化する要因にもなるので、必ず使用後にクリーニングすることを習慣づけよう。
できれば、クリーニングしてから数十分経ってケースに収めた方が良いが、ライブやリハーサルの後だとそれも難しいので、とりあえず簡単に拭いて、帰宅後にもう一度丁寧にクリーニングしてあげることをお薦めする。

弦高の調整に関してはかなりデリケートな作業が伴うため、なかなか初心者には難しいが、ギターのコンディションを保つ上でとても重要なポイントでもある。
アコースティック・ギターの場合は、サドルを削ったりシムを挟んで弦高を調整するため最初はなかなか要領が掴めない。
しかし、エレクトリックの場合はほとんどの製品がドライバーや六角レンチなどでネジを回すだけの作業なので、少しずつ経験してそのコツをマスターすると良いだろう。
弦高は季節や気候、さらに使用する弦の種類やゲージに左右される。
できれば自分の使いやすいポイントを自分で確認し、調整できることが望ましい。

トラスロッドの調整も基本的には専用レンチを使ってロッドを少しずつ回転させるだけだが、逆に大きく緩めすぎるとトラスロッドがネックの中で外れたり、力任せに回すとを折れてしまう場合もある。
これに関しては無理な作業を行わず、ネックの状態をよく確認しながら少しずつ丁寧に行う必要がある。
もちろん弦は緩めてから作業を行うのが鉄則だ。
作業に自信の無い人は、ベテランのギタリストや馴染みの楽器店等に相談しながら行ってみると良いだろう。

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